5代目となる新しいプリウスは、低いルーフラインと流れるようなシルエットでクーペのようなスタイルをまとい、「プリウス=燃費」という今までのイメージを一新させました。
開発コンセプトは「愛車」「虜にさせるクルマ」。
スタイル・走行性能・ドライブフィールを磨きあげ所有する喜びをとことん追求した、まさに生まれ変わったハイブリッド・プリウス。
では性能や装備、そしてプリウスの目指すものは何なのかを見ていきましょう。
5代目 TOYOTA PRIUS 「HYBRID Reborn」の燃費はどのくらい?
引用:トヨタ公式ホームページ
生まれ変わった5代目プリウス。
しかし、その洗練された外観からは「イコール省燃費のクルマ」というワードが出てこないほど魅力的なクルマに仕上がっています。
パワートレーンは前モデル比1.6倍というパワフルさを発揮しているにもかかわらず、プリウスという名に恥じないさらなる省燃費を実現しています。
WLTCモード(実燃費に近い省燃費規格)
- 1.8Lハイブリッド:32.6㎞/L(前モデルEグレード32.1㎞/L、4WD:28.3㎞/L)
- 2.0Lハイブリッド:31.5㎞/L
- 2.0L PHEV:23.0㎞/L(ハイブリッド走行時、EV航続距離は前モデル比1.5倍の75㎞/L)
5代目 TOYOTA PRIUS 「HYBRID Reborn」の価格は?
引用:トヨタ公式ホームページ
5代目プリウスの価格は、性能や装備の充実により前モデル(260万8000円から)に比べて高く設定されています。
またPHEV含め5グレード設定されていますが、一般販売で買えるのは今のところグレードG・ZまたはPHEVの3グレードとなります。
また「サブスクリプションサービス(KINTO)」は、5代目プリウスより「KINTO Unlimited」の提供を始めると発表。
ユーザーが新型プリウスを手にした後、ソフトウェアとハードウェアのアップグレードを提供していくことにより、クルマを進化させ価値を維持し、見守り続けていくというもの。
サブスクの月額料金はその分を差し引いて、ユーザーがリーズナブルに利用できるようにするというものです。
【ハイブリッド】
- Xグレード(1.8Lハイブリッド)FF:275万円、E-Four:297万円 法人向け販売。
- Uグレード(1.8Lハイブリッド)FF:299万円、E-Four:321万円 KINTO(サブスクリプション)販売。
- Gグレード(2.0Lハイブリッド)FF:320万円、E-Four:342万円 一般販売。
- Zグレード(2.0Lハイブリッド)FF:370万円、E-Four:392万円 一般販売。
【PHEV(プラグインハイブリッド)】
- PHEV Z(2.0L PHEV:FF)460万円 一般販売。
5代目 TOYOTA PRIUS 「HYBRID Reborn」の外観をチェック!
引用:トヨタ公式ホームページ
外形デザイナーがもっともこだわったのは「シンプル」。ボディサイドの抑揚のある造形が「今モデルの見せ場」であるとも語っています。
一目でプリウスと分かる独自アイコン「モノフォルムシルエット」を踏襲しつつも、第2世代TNGAプラットフォームの採用でさらなる低重心化を図り、全高は前モデル比▲40mmと大幅ダウン。このおかげで高い空力性能を実現し、まるでクーペを思わせるスポーティなフォルムを獲得しました。
全長は前モデル比+ 60mm、全幅は+20mmとなり居住性がアップ。Aピラーを大胆に傾斜させルーフトップを後方へ移動させたことに加え、リアウィンドウの傾斜を緩やかに。
19インチの大径タイヤとホイールベースの50mm延長によりシャープで流れるようなフォルムを実現しました。
また、印象的なハンマーヘッドのフロントデザイン、そしてレクサスIS・クラウン・ハリアーと同様の横一文字のリアコンビネーションランプがセンスの良さを感じさせます。このリアビューは今後、トヨタ車を識別できるものになっていくかもしれません。
引用:トヨタ公式ホームページ
5代目 TOYOTA PRIUS 「HYBRID Reborn」のサイズや性能は?
引用:トヨタ公式ホームページ
(1)車のサイズについて(カッコ内は前モデル)
- 全長×全幅×全高:4,600×1,780×1,430mm(4,540×1,760×1,470mm)
- ホイールベース:2,750mm(2,700mm)
- 最低地上高:145mm
- 車重:1360kg(1,320kg)
- タイヤサイズ:(1)1.8Lハイブリッドモデル195/60R17、(2)2.0Lハイブリッドモデル195/50R19
(2)パワートレーンについて
【HEV(ハイブリッド)】
・1.8L直列4気筒DOHC「2ZR-FXE」+電気モーター。旧型第4世代から受け継いだエンジンにモーターを組み合わせたリダクション機構付きシリーズパラレルハイブリッドを搭載。
・2.0L直列4気筒DOHC「M20A-FXS」+電気モーター。新たに加わった2.0Lのユニットにモーターを組み合わせたリダクション機構付きシリーズパラレルハイブリッドを搭載。
1.8L、2.0Lモデルともに高密度電池セルを採用したほか、フロントとリアには出力をアップしたモーターを採用。FFまたはE-Four(電気式4WD)が設定されています。E-Fourのリアモーターによるアシストは100㎞/hの領域までカバーすることにより、胸のすくような出足と加速感を実現しました。
【(PHEV)プラグインハイブリッド】
・2.0L直列4気筒DOHC「M20A-FXS」+電気モーター。前モデルPHVの1.8Lから2.0Lにアップされた高効率のダイナミックフォースエンジンと、高出力の駆動用リチウムイオンバッテリーの組み合わせでまるでスポーツカーのような動力性能を獲得。
0-100㎞/hではなんと6.7秒という圧倒的な加速性能を手にしました。FFのみの設定となります。トランスミッションは1.8L/2.0Lモデル共通の電気式無段階変速機(CVT)を採用しています。
(3)システム出力について
- 1.8L直列4気筒DOHC「2ZR-FXE」+電気モーターのシステム出力は103kW(140ps)
- 2.0L直列4気筒DOHC「M20A-FXE」+電機モーターのシステム出力は144kW(193ps)
- PHEVのシステム出力に至っては164kW(223ps)と前モデルの90kW(122ps)から大幅にパワーアップされており、コンパクトスポーツカーと同等以上の加速性能を発揮します。
(4)その他の特徴について
開発者が最後の最後までこだわったのはボディ剛性。ボディの各所を補強し剛性を高めた結果、静粛性も向上しました。
足回りはフロント/マクファーソンストラット式、リア/ダブルウィッシュボーン式サスペンション。ドライバーの意思に素直に反応してくれる車両応答性によってライントレースもスムーズに。まさに「虜にさせるクルマ」を体感できます。
特にE-Four(4WD)モデルの加速時においては、出力アップしたリアモーターが車体を押し出すようなフィーリングを味わえるということで、何か聞いているだけでもワクワクしてきますね。
【安全装備】
「次世代 TOYOTA Safety Sense」は第2世代となり全車種に標準搭載されました。
「プリクラッシュセーフティ」
- 自車直前の歩行者、自転車運転者、車両を検知し加速を抑制。昼間の自転車、夜間の歩行者も検知可能。
- 交差点右折時の対向車、右左折時の歩行者も検知可能。
- 緊急時のハンドル操作をアシストする緊急時操舵回避支援機構。
「ロードサインアシスト」
- 道路わきに立つ主要な交通標識を読み取ってインパネに表示。
「レーダークルーズコントロール」
- ミリ波レーダーとカメラで検知し、前方車両との車間距離を一定に保ちながら追従走行を可能に。
「レーントレーシングアシスト」
- レーダークルーズコントロール作動時に車線維持に必要なステアリング操作を支援。
「ドライバー異常時対応システム」
- レーントレーシングアシスト制御中にドライバーの無操作状態が継続している場合、音や表示などで警告を発し注意を促す。また車外にもハザードとホーンで異常を知らせ、走行車線内に自動で減速停車し、事故を回避または被害の軽減を支援する。
「プロアクティブドライビングアシスト」
- 運転の状況に応じた歩行者横断や急な飛び出し、先行車や前方のカーブへの減速操作などリスクの先読みを行うことで運転をサポート。
「インテリジェントクリアランスソナー」
- アクセルの踏み間違いや踏みすぎによる衝突緩和。ソナーはコンビニ等のガラスも検知。
「アドバンストパーク(リモート機能付)」
- 社外から専用スマートフォンアプリの操作をすることで遠隔での駐車・出庫が可能に。
他には、
先行車発進告知機能、緊急ブレーキシグナル、パノラミックビューモニター、ブラインドスポットモニター、安心乗降アシスト、リアクロストラフィックオートブレーキ、リモートスタートなどなど安全機能が目白押しです。
- インフォテインメントシステムは8インチのほか、12.3インチの新世代大型ディスプレイを設定。各種のオンラインサービスに対応します。
- インストルメントパネルにはアンビエントライトが「TOYOTA Safty Sense」と連動。対象物を検知すればイルミネーションを点滅させドライバーに注意を促します。
- AC100V/1500Wのアクセサリーコンセントをセンターコンソールとラゲッジルームに配置し、バッテリーだけで給電できる「EV給電モード」とエンジンで発電する「HV給電モード」を設定。
ドアや窓を全閉したままでも給電コードを引きまわせる、外部給電アタッチメントを標準で採用しています。
- 解放感いっぱいの「パノラマムーンルーフ」はルーフの限界まで開口幅を広げました。
- PHEVには太陽光だけで、年間約1,250㎞走ることのできる「ソーラー充電システム」を設定。駐車中は駆動用バッテリーへ充電しながら、エアコンの他いろいろな機能に給電することが可能。走行中は太陽光の電力が補機バッテリーの消費を助けます。
また、前モデルではラゲージルーム下部にあった電池パックをリアシート下部に移動させたことによって、低重心化とラゲージルームの拡大に寄与しています。
5.今後の販売スケジュールについて
- 2022年11月16日:ワールドプレミア
- 2023年1月10日:ハイブリッドモデル(HEV)発売予定
- 2023年3月1日:プラグインハイブリッドモデル(PHEV)発売予定
上記のようなスケジュールとなっております。詳細はトヨタ公式ホームページをチェックしましょう!
「新型プリウス(5代目)」のトヨタ公式twitterや報道・口コミをチェック
トヨタの新型プリウス(5代目)の情報は沢山ありますが、報道や口コミ、トヨタの公式twitterなどをチェックして情報を入手しましょう!
トヨタ自動車(7203)が新型プリウス(5代目)を発表!
コンセプトの「HYBRID Reborn」を具現化するように全高を40mm下げAピラーを大胆に傾斜させています。
ラインナップに加わったPHEVは223馬力を誇りプリウスミサイルの名を欲しいままにするでしょう🚀#今日のプリウス pic.twitter.com/jVjyAmiB1v— BLUE@社畜 (@bluebook2jp) November 16, 2022
【5代目プリウス「7年ぶり全面改良」に見えた超進化】 「Hybrid Reborn」をかかげ冬に正式発表へ #東洋経済オンラインhttps://t.co/HKUPFEMAnP
— 東洋経済オンライン (@Toyokeizai) November 16, 2022
こんなちっこい開口部で熱交換器はどうなってるのか凄く気になる。職業病です(笑)
トヨタ、新型プリウスを発表 5代目のコンセプトは「Hybrid Reborn」 【 F1-Gate .com 】 https://t.co/MT2xvOB3tD
— お殿様@転職活動中 (@clarinic) November 16, 2022
5代目プリウス「7年ぶり全面改良」に見えた超進化 「Hybrid Reborn」をかかげ冬に正式発表へ https://t.co/MpTDzbb4jC
これは売れそう
— ブライアン (@setzer311) November 16, 2022
最近のトヨタはディテールにこだわったり遊び心を入れたりしてて良いね
新型シエンタのフィルムアンテナが長さ順に貼られていて美しいし、ドアポケットには遊び心がある
新型プリウスはハッチバックの脇にHYBRID REBORNと刻印があったり、電熱線にプリウスのロゴがあったりする pic.twitter.com/9G8uTG6OX5— かざくる (@kazyakuruma) November 20, 2022
新型プリウス発表!https://t.co/gLue95mXof
「一目惚れするデザイン」「虜にさせる走り」
誕生から25年、ハイブリッドの普及を牽引し続けた
プリウスがエモーショナルにモデルチェンジ#HYBRIDREBORN#BEYONDZERO#PRIUS #プリウス pic.twitter.com/FUIpdlqrQt— トヨタ自動車株式会社 (@TOYOTA_PR) November 16, 2022
【新型プリウス #トヨタ会館 に登場!】
NEW PRIUS DEBUT
コンセプトはHybrid Reborn。
まったく新しい、エモーショナルなプリウスへ。#PRIUS#NewPRIUS#プリウス#新型プリウス pic.twitter.com/fsMxxG6uKv— トヨタ会館【公式】 (@toyota_kaikan) January 11, 2023
新型PRIUS発売
「Hybrid Reborn」をコンセプトに、「一目惚れするデザイン」と「虜にさせる走り」を併せ持ったエモーショナルなプリウスへ詳細はこちら↓https://t.co/otVwdYybHr
スペシャルサイトはこちら↓https://t.co/PiBzwpxv0J
#トヨタ #TOYOTA #プリウス #PRIUS pic.twitter.com/qNeRV4hLfP— トヨタ自動車株式会社 (@TOYOTA_PR) January 10, 2023
6.まとめ
- 共に過ごしていく時間の中でかけがえのない存在になっていくクルマ
- BEV(バッテリー電気自動車)に負けない、勝てるハイブリッド車
- トヨタ初、製造段階から装備や機能をアップグレードできるように考えて作られています
5代目プリウスは、これらを真剣に考えて『One Team TOYOTA』が出した結論です。
日本の自動車産業はさまざまな進化圧を乗り越えながら答えを出してきました。「Hybrid Reborn」は、BEV(バッテリー電気自動車)という世界的潮流へのTOYOTAの挑戦状と言えるのではないでしょうか。