グランツーリスモと聞いて何を思い浮かべますか?クルマ好きなら誰しもがレースゲーム『グランツーリスモ』を思い出すでしょう。
もう少しマニアックな人はGTカーや、マセラティ・グランツーリスモを思い浮かべるかもしれません。
そもそもグランツーリスモってどんな意味があるんでしょうか?GTカーのGTとも通ずるものがあると考えられますが、なんとなく分かるようで分からない『グランツーリスモ』について謎を解き明かしていきましょう!
グランツーリスモの意味は?
- 速い
- 快適
- ラグジュアリー
の3点を兼ね備えた車のカテゴリーと言われています。時が経つにつれてその境界線はどんどん曖昧になっていきましたが、最初は『長距離を快適に移動できる高級感がある車』というカテゴリーを指す言葉だったんです。
ちなみに略すと『GT』。車種名やグレードにGTとついている車が多くあると思いますが、とりあえず速そうな車にはGTをつけておけみたいな風潮もありますね。トヨタ2000GTやGT-R、AMG GTやカリスマGT(ランエボの海外名)など様々な車が『GT』の名を冠しています。
速いけどゴリゴリのスポーツカーじゃなくてラグジュアリー性を持った車が、グランツーリスモと言われているようですね!
モータースポーツではFIA GTやJAF GTなどとにかく色んな車がGT車輌として公認されているため、上記の限りではありません。モータースポーツにおいては市販車ベースの闘う車というイメージです。
グランツーリスモはイタリア語
グランツーリスモはイタリア語です。Grand Turismoというスペルでグランツーリスモと読みます。英語だとGrand Tourerと書いて『グランドツアラー』と読みます。グランドツアラーだとなんか大人しそうな車のイメージを連想しちゃいますよね。
グランツーリスモの語源は?
19世紀のイギリスでは、貴族の子供が教育の過程で2~3年間ヨーロッパを旅していたようです。この旅をGrand Tour(グランドツアー)と呼んでいました。
そんな長旅はポンコツ馬車では耐えられないため、質のいいものが使用されていました。こんなところからグランツーリスモという『速い・快適・高級感』という3つを兼ね備えた車のカテゴリーが誕生したんです。
でもイギリス発祥なのに、日本ではなぜ『グランツーリスモ』というイタリア語が浸透しているのか…
個人的見解ですがやはり大人気レースゲーム『グランツーリスモ』の影響ではないでしょうか。多くのクルマ好きに愛され、そして多くのクルマ好きを生み出してたレースゲームの影響力は非常に大きいでしょう。
レースゲームなのかシミュレーターなのかはさておき、グランツーリスモという言葉を初めて聞いたのはこのゲームという方は多いんじゃないかと思います。
グランツーリスモ(GTカー)の例
①アストンマーチン
画像の車はアストンマーチンDB11。007で一躍有名になったGTカーです。ボンドが乗っているのはDBSですね。『速い・快適・ラグジュアリー』を兼ね備えたグランツーリスモを体現するような車を生産しているアストンマーチン。
一度手にしてみたいものですが、購入価格も維持費も高いようでそう簡単に手が出る車ではありません。レンタカーとかでも乗ってみたいものですね。
②マセラティ・グラントゥーリズモ
名は体を表す。それがマセラティ・グラントゥーリズモ。通な人にグランツーリスモって言うと「トゥーリズモだよ」と諭されそうな1台。
エンジンはフェラーリ製というのもセールスポイントの1つです。また、グラントゥーリズモもやっぱりお高いお車であることに変わりはありません。
③AMG GT
画像はAMG GTのロードスター仕様。この車もグランツーリスモのカテゴリーに入るのですが、やはり高い!!!
しかしながら初期のハードトップモデルはえげつないほど値落ちしており、1000万円以下で低走行の個体を購入することができます。ジャーマンスリーの値落ち率は恐るべし…
グランツーリスモのまとめ
- 速い
- 快適
- ラグジュアリー
が基本ですが、結構解釈の幅も広がっており人によって結構言い分が違うのがグランツーリスモ。
BMW2シリーズにグランドツアラーという小さなミニバンのようなモデルがあり、もう何でもござれという状況。まぁ一番しっくりくるのはアストンマーチンがグランツーリスモ、というところなのかなと思っています。