トヨタの新型A90スープラがベールを脱いだものの、ダサいという意見も聞こえてきますが個人的にはかっこいいなと思います。
スープラそのものがクセの強いデザインであり、80スープラはポール・ウォーカーの象徴でもありJGTCのトヨタの象徴でもありました。
80スープラが偉大すぎて、90スープラのハードルがかなり高くなってしまった反動なのかなとも思います。
まあ新型車は基本的に批判されることが多いので、時間と共にそういった評価は薄れていくのかなと。
今回は90スープラと80スープラを比較したり、2台の様々な情報をお届けしていきます。
新型A90スープラと80スープラのデザインを比較
①フロント側から
80スープラと比較してコンパクト、ショートホイールベース化した印象を受けますが80スープラの面影は残っているのかなと思います。
特にそう思うのがヘッドライトの部分です。
トヨタはキーンルックというセンターからサイドにかけて、鋭く流線的なヘッドライトの造形が基本となっていますが、スープラはそうではありません。
80スープラと比較すると鋭くなりましたが、昨今のトヨタの中では丸みを帯びたヘッドライトを採用しています。
豊田章男社長にとっても80スープラは思い入れがある車らしく、そういったこともどこか面影を感じさせる一因になっているのかもしれません。
友山副社長の愛車もバリバリに改造してある80スープラですからね。
役員にとっても特別な車なのでしょう。
②リア側から
90スープラが採用したのはダックテール。
最近の車で大型のリアウィングを採用している車ってかなりレアだと思います。
ポルシェのGTシリーズやスバルWRX、日産GTRとかでしょうか。後は生産終了してしまったランエボシリーズ。
90スープラは少しコンパクトなので大型のリアウィングよりも、ダックテールの方が全体にまとまりが出て良いのではないかなと思います。
また、クセのあるテールライトも健在。
かっこいいかどうかは別として、80スープラも癖のあるリアの造形をしていますし、90スープラも独特の雰囲気を醸し出している点は同じですね。
③フロント真正面から
90スープラのほうがかなりいかついフロントフェイスに仕上がっています。
ロアグリルが大きく空いており、まさに高いポテンシャルを持っているんだと言わんばかりの主張をしている気がします。
おちょぼ口なんて言われることもありますが、まあこの位置にナンバープレートが設置されるので恐らくあまり気にならないんじゃないでしょうか。
全体的に90スープラはシュッとまとまったデザインになっているなと感じました。
個人的にはダサいと思わないですし、カッコいいと思っています。
80スープラといえばポール・ウォーカー
80スープラと言えばグランツーリスモを思い出す人がいれば、JGTCを思い出す人も多いでしょう。
もしかしたらトップシークレットを思い出す人もいますよね。
でもやはり、ワイルド・スピードのポール・ウォーカーことブライアンを思い出す人が多いのではないでしょうか。
処女作ではオレンジ色の80スープラを狩っており、スカイミッションではポール自信の愛車である白い80スープラも登場しました。
ポール・ウォーカーは事故で亡くなったこともあり、スカイミッションは大きな話題を呼びました。
なぜなら撮影途中で亡くなったため、スカイミッションは公開されないのではないかと噂されていたからです。
しかしながら一部シーンはポールの弟が演じて、映画は無事に全世界で公開されることになりました。
そしてラストシーンはまさしく全クルマ好きが泣いたといっても過言ではない出来栄え。
全米が泣いたをやってのけた映画とも言えるでしょう。
また、スカイミッションのエンディングである『See You Again』はYoutubeで歴代1位の再生回数を記録し、クルマ好き以外にも知られることに。
そんな世界を巻き込んだ一大ムーブメントとなったワイルド・スピードの主人公の象徴である車が80スープラです。
80スープラが偉大すぎたのかもしれない
前述したとおり、80スープラという車は多くの歴史を作ってきました。
ポール・ウォーカーの愛車としてワイルド・スピードそのものを感じさせる車でもあり、ファンにとっては思い入れの深い1台です。
今のSUPER GTがJGTC(全日本GT選手権)であった頃、トヨタは80スープラをベース車両として参戦していました。
今はなき十勝24時間レースでも優勝経験のある車でもあります。
80スープラは車そのものにたくさんのストーリーがあります。
新型の90スープラはもちろんまだ発売されてすらいませんから、そんなものはまだ存在していません。
数々のストーリーがついて回ることが、90スープラが批判されることの一因なのかと思います。
新型A90スープラと80スープラのまとめ
BMWの血が色濃く入っていることで批判されることもある90スープラですが、直6エンジンに関する高度なノウハウを持っているBMWとの共同開発は良いことだと思います。
長きに渡り直6エンジンを途絶えさせることなく生産し続けましたからね。
賛否両論のある新型90スープラですが、これから多くの歴史をつくっていけばきっと多くの人の記憶に残る名車になるのではないでしょうか。
僕はそんな日が来ることを待ち望んでいます。