ドイツの御三家の1つであるアウディですが、新車価格は高いものの中古車となると話は別。
大きく値下がりをするため、上質な中古車を安価で購入することができます。
今回は2008年から2015年にかけて製造されたB8系のアウディA4セダン・アバントの故障や注意点について解説してまいります!
アウディA4セダン&アバントB8系の故障一覧!
上質な個体にあたればトラブルフリーで乗ることが可能なのがB8系のアウディA4の特徴です。
5000km毎にエンジンオイルを交換してあげれば、大きなトラブルを招くことを未然に防ぐことに一役買ってくれます。
とはいえ故障が度々報告される箇所がありますので、その点をご紹介いたします。
①トランスミッションの不具合
知人のA4アバントはトランスミッションの不具合で、急遽ディーラーに車を持っていくこととなりました。
モデルによってCVT、6速AT、7速AT(DSG)と搭載しているトランスミッションは異なりますが、2.0TFSIに搭載されている7速AT(DSG)の不具合が多いようです。
これはDSGというツインクラッチシステム、いわゆるトルコンを搭載せずにクラッチを使用してATを実現するシステムなのですが、DSGが登場して間もない時代のものであり、故障が起こる場合があるようです。
知人のA4も7速SトロニックというDSGを搭載した2.0TFSIでした。
トランスミッションの不具合は高額修理になる可能性が高いため気を付けたいところです。
2.0TFSI以外のモデルを購入するか、2.0TFSIを購入するのであればモデル末期の物を購入するといいでしょう。
あとはニュートラルにいれてアクセルを吹かさないことです。
車好きだとやってしまいがちですが、走行中にNからDに戻す際トランスミッションに大きな負担がかかってしまいますので、この行為は非常におすすめできません。
トランスミッションの交換になると50万円以上の高額修理となる場合がありますので、要注意です。
②エアコン故障でヒーターが効かない!?
ヒーターはエンジンの冷却水の熱を利用して車内に流しているだけなので心配無用。
かと思いきや、センサー不良でなぜか冷たい風しか送られてこないというトラブルが存在しています。
ヒーターは熱を持った冷却水をヒーターコアという場所に導き、風をあてることで温風を車内にいきわたらせるのですが、温度センサーの故障により熱を持った冷却水がヒーターコアに循環しなくなってしまうのです。
熱源がヒーターコアにやってこなければ暖かい風を送ることはできませんよね。
センサーの取り換えであれば2万円程度で可能なので、比較的軽微な故障といえるでしょう。
③エアコンの故障で冷房が効かない!?
今度は冷房かよ!といいたくなるでしょうが、こちらもセンサーの不具合によるものです。
冷媒圧力センサーという箇所が故障し、冷媒ガスを圧縮してガスを液化するという動作が行えなくなるのです。
これは製造過程での不具合が原因となっていますので、無償交換が可能です。
対象となる車種の詳細はこちらでご確認ください。
④ダイレクトイグニッションコイルの故障
ダイレクトイグニッションコイルって何でしょう?
簡単にいうなればエンジン内のガソリンと空気の混合気に点火を行う装置です。
これがないと混合気が燃焼せず、動力を得ることができません。
B8系のアウディA4ではダイレクトイグニッションコイルの故障が持病となっているらしく、対策品が存在しています。
交換すればすぐに直りますし、大体5万円程度で修理を行うことが可能です。
1つだけ交換するという場合であれば、更に安くなります。
アウディA4がV12エンジンでなくてよかったですね。
12気筒あれば工賃が10万円を超えてしまうでしょう(笑)
アウディA4セダン&アバントの注意点!CVTに注意?
B8系の1.8TFSIにはCVTが搭載されているのですが、アウディのCVT搭載モデルの購入はおすすめできません。
なぜなら、後々アウディはCVTを搭載するモデルを全廃したからです。
つまりCVTは使えないという判断を下したのです。
アウディのCVTはギクシャクするという声が多く、アウディはCVTという技術を見限りました。
CVTの搭載は失敗だったというわけですね。
アウディが失敗作と認めたミッションを搭載したモデルは買わないに越したことがないのです。
アウディA4セダン&アバントの故障・注意点まとめ
こうしてみると色々な不具合が報告されていますが、運がいいとトラブルフリーで乗れるケースもあるようです。
注意しても壊れるときは壊れるのですが、その可能性を少しでも低くするために日頃からメンテナンスをしっかりと行っていきたいですね!